ポルトガルワインのおすすめ地域と知っておきたい豆知識

ワイン

生産量も豊富なワイン生産国の中で、ブドウの品種、製法が非常に多様で、伝統もあり、近年ワイン愛飲家の中でも一目置かれているのがポルトガルのワインです。

ポルトガルは、近年ワインの品質が格段に向上し、それにもかかわらず、比較的手ごろな値段で楽しめることから、年々、世界での存在感を増し、話題となってきています。

また、ブドウ本来の素朴な味わいが楽しめることから、ワインに関する知識が有る無しにかかわらず、ポルトガルのワインに魅了されてしまう人が多いのもポルトガルワインの特徴と言えます。

ポルトガルワインと聞いて、その魅力に懐疑的な人がいるのもまた事実です。それは1980年代に世界で飲まれていたポルトガルのワインに原因があります。

その頃に輸出されていたポルトガルのワインにはまだまだ品質が低いものもあり、世界からの評判がよくない時期がありました。当時輸出されていたものは、ポルトガルワインでも、安価なテーブルワインがほとんどで世界のワイン愛飲家たちを満足させることができなかったのです。

しかし、近年のポルトガルのワイン生産は、品質向上に力を入れていて、若くて優秀な醸造家や、ワイナリーの近代化によって改革が行われてきました

今日では、ポルトガルの輸出用ワインは非常に優れていて、アメリカなどの非常に競争の激しいマーケットでも、その存在感を示しています。伝統を捨てることなく、未来へのビジョンを持った非常に有能な生産者が造ったポルトガルのワインが、世界で認められ始めているのです。

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ポルトガルワインで一番おすすめの産地はドウロ地方

ポルトガルでおすすめの生産地域はいくつかあります。ポルトガルのほとんどの地域でワイン造りは行われていて、すべての地域のワインにはそれぞれの個性や特色が感じられます。

原産地呼称制度も古くから運用されているため、ワインの原産地はワインラベルにわかりやすく表記されています。

ポルトガルは小さな国ながら、気候と土壌のバリエーションが豊富なので、ブドウの品種を細かく知らなくても、原産地でワインを選べば、その違いを感じることができるはずです

実際にポルトガル人も、ブドウの品種に詳しい人よりも、地方の特色を楽しむ人の方が多いのです

その中でもドウロ地方は最も有名で、ポルトガルワインを初めて飲む方にはおすすめの地域です。世界で最も有名なポルトガルワインである、“ポートワイン”を作っているという知名度の高さからも、この地方のワインのクオリティの高さが、ある程度想像できるのではないでしょうか。

ちなみに、ポートワインはポルトガルのPORTO(ポルト)という港から出荷されていたために、その名がつけられましたが、実際はこのドウロ地方で作られています。

そもそも輸出用に作られたポートワインですが、その産地であるドウロは、テーブルワインが美味しいということで、国内で最も評価が高い地域でもあります。

ドウロ地方のワインからは、花の香り、ベリー、そして優雅さを持ち合わせ、エレガントなワインが造られています。

ポルトガルワインは幅広い地域色があり彩り豊か

おすすめの地域はもちろんドウロ地方だけではありません。ポルトガルの南部に位置するアレンテージョ地方は、日当たりの良い気候で、ブドウのエネルギーに満ち溢れたワインを生産しています

また、品質の面で長い間低迷していたダン地方は、技術革新によって、繊細で魅惑的な若い香り溢れる素晴らしいワインを作っています

バイラーダ地方のワインはバガ種のブドウを使い、ミネラル感あふれるワインが造られ、料理との相性が抜群の地域です。

ポルトガルワインにはまだまだ世に出回っていないワインがたくさんあり、それほど注目されていなかった地域やワイナリーからも、次々と良質のワインが生まれています

これは、近年ワインの製造における技術革新への投資が集まり、各地方に最高のクオリティを求める有能なワイナリーが数多く存在している証といえます。

話題作りにおすすめなのはヴィーニョ・ヴェルデ

ヴィーニョ・ヴェルデもおすすめのポルトガルワインの一つですが、そのワインを好きになればなるほど疑問を抱くという、少し変わった特徴を持っています

それはその名前に原因があります。ヴィーニョ・ヴェルデはポルトガル語で(Vinho=ワイン、Verde=緑の)という意味を持ち、『緑は若さの象徴』というイメージから、「ヴィーニョ・ヴェルデは早熟のワインのことだ」という人もいれば、「緑がかったワインである」という人もいてしばしば議論を巻き起こすのです。

そして、ポルトガルワイン愛飲者の中では、なかなか決着がつかないテーマとなっています。しかし、もとを正せば、これはその名称が引き起こす錯覚のようなものに過ぎないので、シンプルに、「ヴィーニョ・ヴェルデはポルトガルの一地方であるヴィーニョ・ヴェルデ地方で生産されたワイン」と覚えておくのがよいでしょう。

この地域が非常に自然豊かで、緑豊かな植生に覆われているという、この地方特有の風景にちなんでこの名が付けられたという歴史的背景を知れば、なるほどと合点がいくはずです。

ヴィーニョ・ヴェルデは和食との相性が抜群

製法によって微発泡するものもある白のヴィーニョ・ヴェルデは、酸味と鮮度が高く、揚げ物などの脂っこいものや、辛いものにぴったりです。

温かい天ぷらなどの料理から、生魚を使った料理まで、和食に合わせるのにもぴったりなワインです。そのほかにも、オリーブオイルの効いたシーフード料理などとも好相性です。

ポルトガルワインの魅力はなんといっても、その土地ならではのブドウを使った、オリジナリティ溢れる味わいです

各地域で地域独自の品種を用いることが多く、地域ごとに個性的なワインが生産されるのも大きな特徴です。

1ヘクタールあたりのブドウの固有品種が世界最多といわれるポルトガル。多品種をブレンドした味わい深いワインが数多く生産されています。

そんな特徴を持つポルトガルワイン。以下ではAraiBrandオススメのワインをご紹介します。

ポルトガルワイン【赤】のおすすめ

口の中に広がるブドウ本来の果実味に、どこか懐かしさや温かみを感じられるのがポルトガルの赤ワインの特徴です。ここではおすすめのポルトガルの赤ワインを紹介していきます。

ドナ・エルメリンダ

ジャパンワインチャレンジ2019銀賞を受賞したワインです。色調は濃く深い赤色で、マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂う質のまろやかなタンニンが感じられます。心地よい味のハーモニーが長く口に残る赤ワインです。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル

味わい:ミディアムボディ

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ】

ポルトガルワイン【白】のおすすめ

ポルトガルの白ワイン用ブドウ品種はほぼ土着品種で、その種類も多岐にわたります。ポルトガルにはイワシなどの魚を塩焼きで食べたり、フリットにして食べる文化があります。日本と共通した食文化があるという点でも、ポルトガルの白ワインは、日本の食にも合わせやすいワインです。その中でも白ワインのオススメをご紹介します。

ドナ・エルメリンダ【白】

アジア最大規模のワインコンテスト「ジャパンワインチャレンジ」にて、2019年金賞を受賞した白ワインです。
色調は緑がかった麦の穂色。濃厚なトロピカルフルーツとはちみつの香りが漂います。酸味と甘み、アルコールと果実感の複雑な味わいで、余韻は長く口の中に残ります。

原産地:ポルトガル/セトゥーバル地方

品種:シャルドネ、アリント、アンタオン・ヴァス、フェルナオン・ピレス

味わい:辛口

詳しくはこちらから【ドナ・エルメリンダ白】

ヴィーニョヴェルデのおすすめ商品

爽やかでキレのある酸とフルーティな果実味に溢れ、軽やかな辛口のヴィーニョヴェルデ。アルコール度数が低めで飲みやすく、ワイン初心者でも親しみやすい味わいも魅力です。飲み疲れることなくカジュアルに楽しめるグリーンワインは、国内でも人気がでてきています。そんなヴィーニョヴェルデのおすすめをご紹介します。

フガス

フルーティで軽快、滑らかな口当たり。柑橘系の色調を持ち、モダンで爽やかなワインです。8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。

原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方

品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ

味わい:辛口

詳しくはこちらから【フガス】

ポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます

ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。

しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。

AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。国内でも人気が高まってきているヴィーニョヴェルデももちろんごお取り扱いしております。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。

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