皆さんは普段からワインを飲まれますか?日本でもかなり多くの方がお食事の時や、パーティなどの時にワインを飲むようになってきているという印象があります。
昔であればワインは酒屋さんなどに行かなければ買えず、値段も他のお酒にに比べると高いというイメージがありましたが、今ではコンビニなどでも取り扱いがあり、飲みやすいやワインが手ごろな値段で手に入るようになりました。そしてグラスワインを1杯100円で提供する外食チェーンなどもあり、ワインが日常的に楽しまれるようになりました。
また、ワイン生産国としても日本は良質なワインを作れるようになってきていて、海外でのコンクールで賞を受賞したりもしています。ワインが日本人の食生活の一部になりつつあることがうかがえます。
なぜポルトガルでワインが飲まれる?
一方でワインが大量に消費される国があります。そういった国々は、日常的に食べる食事がワインを意識したものが多かったり、また、キリスト教の世界では、儀式にワインが使用されることから、ワインが生活の一部になっていたりもします。
皆さんのイメージではどの国が一番ワインを消費する国でしょうか。イタリア、フランス、ドイツ、などが頭に浮かぶのではないでしょうか。しかし、国民一人当たりのワインの消費量が最も多いのは意外にもポルトガルなのです。
ポルトガルのワインの歴史は古く紀元前2000年頃からワインが作られていたといわれています。そのためか、食事の際には必ずと言ってもよいほどワインが用意されます。そして、そこにはスペシャルな要素はなく、当たり前のこととして食事のお供としてワインが飲まれるのです。
今回は、そのポルトガルワインの消費量を日本と比較しながら、ポルトガルワインの特徴を見ていきましょう。
一方日本ではどのようにワインが広まったのか?
1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博を経てヨーロッパの食文化が一般に広まり、外国産ワインの輸入が自由化されたことで日本初のワインブームが起こったとされています。この頃は日本人はまだワインなどと縁がなく、日本人はワインはほとんど飲んでいませんでした。
この万博ではフランスやイタリアなどのグルメ大国として知られる国々が、自国の食文化を広めるためにレストランを構え、それまで日本に親しまれていた洋食屋のグルメとは全く違う構造の、いわゆる西洋料理の王道を日本に紹介しました。
これにより、日本人は食文化の見直しを始めたとされています。日本における食の再構築のきっかけとなり、それと共に、本場のワインに触れたことによって、ワインの楽しみ方も見直され始めました。
1978年にはサントリーレゼルブに代表される1000円ワインが国内で売り出され、その手軽さからワイン人気が高まりました。
日本におけるワイン人気の火付け役となったボジョレー・ヌーボー
そして、その後日本に再びワインを見直すきっかけとなるブームが到来します。それが日本がバブル景気で沸いていた頃に起こったボジョレー・ヌーボー人気です。
解禁日が厳格に決められているこの特殊性が日本人の心をくすぐり、ボジョレー・ヌーボー解禁のころになると、店頭にワインが並びました。
1989年には酒税法が改正されました。これにより輸入ワインは大きな恩恵うけました。それまで、輸入ワインには割高な従価税が課せられていましたが、ヨーロッパのワイン生産国から不公正だと訴えられたのです。
この酒税法改正をきっかけに、さまざまな国や産地のワインが日本に入ってくるようになりました。消費量にすぐに直結したわけではありませんが、輸入量は大幅に増えることになりました。
それでも日本におけるワインのイメージはまだ、高級品というものでした。高級ワインともなると何万円という世界で、金持ちのステータスという雰囲気がありました。
1994年にはバブルが崩壊により、高級志向だった人々が節約志向になったことで、500円前後のワンコインワインが人気となりました。
赤ワインブームからのチリワインブーム
1997年頃に赤ワインに含まれるポリフェノールが心臓疾患の予防になるという説が広まり、国内で赤ワインの一大ブームが起こりました。
このブームにより1998年は消費量が30万キロリットルと一気に増加し、ブーム前の約2近くまでになりました。しかし話題が一服すると消費量の底上げにはなったものの、消費量は20万キロリットルほどで落ち着きました。
そして革命的な商品が日本で発売されることになったのです。それがチリワインです。この頃、店頭に並び始めたチリワインは、1000円ほどの価格で、味も飲みやすく、一般の人でも手が出しやすいものでした。
これがきっかけとなり、一般家庭の食卓にも少しずつワインが選ばれるようになっていきました。それでも、日常の食事のお供というよりは、まだまだ特別感のある飲み物として扱われているのが現状のようです。
ワイン消費量の差は食文化によるもの?
このようにして、日本の食卓に少しずつながら浸透してきたワイン文化ですが、そんな日本が2017年に消費したワインの量は36万3千キロリットル。一人あたりに換算すると2.94リットルと、3リットルに満たない量です。それでも、40年前の0.44リットルに比べたら7倍程の消費量と言えます(国税庁資料)。
その一方で、ワイン王国ポルトガルはどうでしょうか。2017年のデータでは、ポルトガルにおいてワインが52万キロリットル消費され、一人当たりに換算すると消費量は実に58.8リットルになります。(2017年O.I.V)
この違いを見たときに、「食文化が圧倒的に違う」という意見もあります。それは、いわゆるステレオタイプの“マリアージュ”によるものもあるかと思います。
例えば、「赤ワインには魚介料理は合わない。白ワインに合わせるべきだ。」また、ワインとは離れますが、「ビールと米は合わない」、などというお酒の飲み方に関する先入観が日本人はとても強いように感じます。
ポルトガルでは赤ワインと魚を合わせることも日常的に行われますし、その組み合わせを楽しむという傾向があります。「このコンビネーションはとても面白い」などと、その食事の印象を切り取り、発見や、驚きを楽しみながらワインを味わう文化があります。
年間58リットルも飲むのですから、いつも高いワインを飲んでいるわけではありません。中には自分の口に合わないワインもあるはずです。だからと言って、それを嫌な思い出ととするのではなく、そんなワインと出会えた食事だった。という風に食事を楽しむのが大切なのだと思います。
ワイン王国ポルトガルで今人気のワイン
そんな風に気軽にワインを楽しみたい方にピッタリのワインが、ポルトガルで絶大な人気を誇るエルメリンダのワインです。ポルトガルの食事のお供としてよくテーブルに上がるこのブランドは、テーブルワインながら、その品質は世界基準。ワイン好きのポルトガル人に選ばれる理由がよくわかります。
安心価格エルメリンダのお得なセット
人気のテーブルワイン2本セット ドナ・エルメリンダ赤・白についてはこちらから
エルメリンダオススメのワイン3選
世界的な大きなコンクールで、数々の賞を受賞する実力派ワイナリーのカーザ・エルメリンダ・フレイタス。その中での厳選した3種類のワインをご紹介します。
ドナ・エルメリンダ【赤】
【受賞】ジャパンワインチャレンジ2019銀賞
色調は濃く深い赤色です。マデイラの香りや高級な完熟した赤肉系果実の香りが漂います。高品質のまろやかなタンニン。心地よい味のハーモニーが長く口に残ります。
産地:ポルトガル/セトゥーバル地方
品種:カステラォン、カベルネ・ソーヴィニョン、トウリガ・ナショナル
味わい:ミディアムボディ
ドナ・エルメリンダ レゼルヴァ【白】
受賞一覧
【独】ベルリン・ワイン・トロフィー2020(冬季) 金賞
【英】ソムリエ・ワイン・アワード2020 金賞
【仏】レ シタデル デュ ヴァン2020 金賞
数々の大規模な国際ワインコンクールで受賞している、注目のワインです。甘い香りと柑橘系の果実味があり、樽の香りとよくマッチしています。口に含むと、コクがあり、クリーミーで、エレガントな後味が続きます。
産地:ポルトガル/セトゥーバル地方
品種:シャルドネ、アリント、ヴィオニエ
味わい:辛口
モスカテル(モシュカテル) 【酒精強化】
色調は複雑な黄金色。この地域で伝統的な香りであるオレンジピールやはちみつを連想させるような香りがします。とても甘味があり、程よい酸味と調和して、フレッシュな味わいの余韻が、長く口の中に残ります。上品な味のお菓子とともに、デザートとして。食前酒にもぴったり。
産地:ポルトガル/セトゥーバル地方
品種:モスカテル・デ・セトゥーバル100%
味わい:甘口
AraiMartではポルトガルワインを通販で1本からご購入頂けます
ワインは専門店でお買いになっている方も多いかと思います。しかし、現在ではお好きなお店のネット通販でワインを購入できるようになってきています。国内でも、ワインを楽しむ人が増えてきて、そのニーズの高まりとともに、気軽にネット通販で購入するできるように環境が整ってきています。
しかし、ワインなどの飲料をネットで購入する際の問題は、インポーターがレストランなどに直接販売するために、個人で買う際もケースで買わなければならないということが起こりうるということです。
AraiMartでは、20種を超えるポルトガルワインを1本からご注文いただけます。ポルトガルにグループ会社があるため、 日本でなかなか出会えないポルトガルワインを、お求めやすい価格でご提供しています。ご自宅のセラーに、ポルトガルの彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。
コメント