近年ワインの消費量が日本でも上がってきていて、日常的にワインを食事に取り入れたいと思っている人も多くなってきていると思います。
多くの場合が、今飲んでいるお酒の代わりにワインを飲んでみたいけど、ワインがどんなお酒なのか詳しくわからない。また、ワインのアルコール度数がどれくらいのものなのか知りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか?また、ワインも飲みたいんだけど、強いお酒は苦手だから、もっと手軽にワインを楽しめたらなぁ、という人も多いはずです。
そこで今回は、ワインの特徴を踏まえながら、手軽にほろ酔い気分を味わえるワイン、ヴィーニョヴェルデをご紹介していきたいと思います!
今後のワイン選びの参考になればと思います。
アルコール度数の表示はどういう意味?
そもそもお酒に含まれるアルコール度数とはどのようなものなのでしょうか?その測り方を見てみましょう。
日本の国税庁がアルコールに関する「酒税法」を定めています。これによるとアルコール分1度(容量パーセント濃度で1パーセント)以上の飲料が「酒類」として定義されます。
その中で、「アルコール度数」とと呼ばれるものは、『温度が15℃の液体に含まれる、エチルアルコールの容量』のことを指すのだそうです。
ワインで例えてみると、100mlのワインがあった時、そのワインのアルコール度数が14%だった場合に、そのワインにはアルコールが14ml含まれていると計算できます。
「アルコール度数」とは、その液体の中のアルコールを割合で示しています。ですので、例えば、自分が飲むワインの量が500mlでも750mlでも、その量に関係なく14%のアルコールが含まれているということになります。
この「アルコール度数は」ワインだけでなく、様々なアルコール飲料に当てはまることで、アルコール度数が14%と表示されていれば、どんなお酒であってもアルコールの強さは等しいということになります。
このアルコール度数は、世界的に同じ基準で表示されるため、海外でアルコール飲料を楽しみたい方もあ酒の強さの参考にできるものです。
ワインとその他のお酒のアルコール度数の違いは?
お酒はそれぞれのシーンによって楽しまれ方が変わります。高級なバーに行ったとき、友人と外食する時、会社の飲み会、オンライン飲み会、晩酌など、それぞれのシーン、そして、一緒に食べるものによってどのお酒を飲むか考えるのも、お酒の楽しみ方の一つだと思います。
ただ、実際にどのお酒にどれくらいのアルコール度数があって、それを知ったうえでお酒を楽しんでいる方も少ないと思います。そこで、日本で飲まれているアルコール飲料の一般的なのアルコール度数を見てみましょう!
–ビール アルコール度数5度
–日本酒 アルコール度数15度
–焼酎 アルコール度数25度
–ウィスキー アルコール度数43度
–ワイン アルコール度数14度
–缶チューハイ アルコール度数5度
どうですか?意外に感じるものなどはありましたでしょうか?ビールは日本では好まれて飲まれますが、アルコール度数は5度ほどです。他のアルコール飲料よりも低めで、気軽に飲めるのが人気の秘訣ではないでしょうか。
また、ビールが苦くて苦手という人が、缶チューハイを飲むというのも頷けます。ビールと同じくらいの度数で、味の面ではビールよりも格段に飲みやすいのが選ばれる理由なのではないでしょうか?
それに比べてワインはアルコール度数14度とビールよりも3倍近くのアルコール度数があり、多くのワインボトルは750mlありますから、そこそこお酒の強い人でないと手が出しにくい飲み物なのかもしれません。
ワインなぜアルコール飲料なの?
他のアルコール飲料の中でも14度の度数をもつワインですが、なぜブドウジュースがアルコールを持つ飲み物になるのでしょうか。ここでは、ワインの作り方を簡単に見てみましょう。
ワイン造りはポルトガルにおいても約4000年も前から始まっている、とても古いアルコール飲料です。今のように製造工場などなくても作れるものなので、古くから人々の間で選ばれてきた飲み物なのかもしれません。
シンプルな工程で作れてしまうワインの作り方を見てみましょう。
ワインの作りの基本的な5工程
ワインは他のアルコール飲料と比べても、とても簡単に作れます。原料であるブドウに多く含まれるブドウ糖がアルコール発酵を促すため、あまり手を加えなくても、自然とアルコールを含む液体になります。
ワインの作りの基本的な流れは以下のようになります。
1.ワインの原料となるブドウを粉砕、もしくは圧搾
2.搾り取られた果汁をアルコール発酵させる
3.発酵させたのち、樽やタンクに詰めて熟成
4.その液体をろ過して濁りを除く
5.その液体を瓶詰めしてワインの完成
このプロセスを経て、ブドウがワインへと変わっていくのです。また、ワインは瓶内においても熟成が進みます。その意味ではボトルからグラスに注がれ、口にする瞬間に真のワインとなるともいえます。
このようにしてブドウがアルコール飲料となります。ワイン造りの際のアルコール度数を決めるのは、ブドウがもつ糖度によって決まります。
ただ、様々なワイン世界に存在しますが、多くのワインのアルコール度数の平均は14度だと覚えておくと、今後ワインと出会った時に、「このワインは飲みやすそう」とか、「このワインはアルコール度数が高めだ」などと判断できるようになると思います。是非、「ワインはアルコール度数約14度」と覚えておいてください。
ポルトガルが誇る低アルコールのヴィーニョヴェルデ
そこで、今回ご紹介したいのが、ポルトガルのヴィーニョヴェルデ地方でしか作られない、微発泡・低アルコールのヴィーニョヴェルデです。
なぜこのヴィーニョヴェルデが今世界で注目され始めているのかというと、低アルコールで、とにかく飲みやすいからです。今までワインが苦手だった人も「これなら美味しく飲める」と世界中でファンを増やし続けています。
では一体どんなワインなのでしょうか。
このワインは、ポルトガル北部、スペインとの国境地帯に位置する、ポルトガル最大のブドウ産地ヴィーニョヴェルデ(ポルトガル語で“緑のワイン”の意)地方でつくられています。
使用されるブドウ品種は主にポルトガルの固有種であるロウレイロ、アリント、アルヴァリーニョ、トラジャドゥラ、アヴェソなどで、完熟の1週間前に収穫されたブドウから生産されるため、フレッシュでフルーティな味わいが特徴です。
多くの場合はアルコールが控えめで10度程度。そして微発泡なのも飲みやすさが増す特徴です。この特徴から、「ビール以上、ワイン未満」とも称されています。
この地方は古くローマ時代よりワイン生産が行われています。1908年に原産地呼称として認定され、すでに100年以上の歴史を誇ります。
ヴィーニョ・ヴェルデが生産されているのは、世界でもポルトガルだけ。そして、ポルトガルでもこの地方だけです。
ヴィーニョヴェルデに関する詳しい記事はコチラから
ヴィーニョヴェルデはどんな料理に合うの?
このヴィーニョヴェルデですが、ポルトガルでは気軽に飲むお酒として楽しまれています。ライトな飲み口で暑い夏場などは、お酒好きの人が水代わりに飲んでしまうほど、軽快で口当たりの良いワインです。
そんなヴィーニョヴェルデはどんな料理と合うのでしょうか。晩酌や、家飲みに新しいワインを探している方にピッタリのこのヴィーニョヴェルデは、実は日本の料理ともよく合うとされています。
お刺身、白身魚のフライ、野菜の天ぷら、また、南蛮漬けや、煮物などに合わせても美味しく飲むことができます。
とにかく、すっきり爽やかなこのヴィーニョヴェルデは、その飲みやすさと、料理を邪魔しない軽快な口当たりで、和食の世界からも注目されているワインなのです。
アルコール度数低めのワインならヴィーニョヴェルデを!
以上見てきましたように、日本にも様々なアルコール飲料があります。その特徴として、ビールや、缶チューハイを除くと、アルコール度数が高いお酒が意外と多いということが分かりました。
平均的なワインでもアルコール度数が14度ほどあり、お酒が得意でない方にはハードルの高い飲み物になっているのが現状のようです。
しかし、世界に目を向けてみると、ポルトガルの伝統的なワインにヴィーニョヴェルデというワインがあり、低アルコールで楽しめるということもわかりました。
「お酒は好きだけど、すぐに酔っぱらってしまう」という方や、「ワインを試したいけど、自分の好みと味が合わない」という人も多くいるかと思います。そういう方は是非このヴィーニョヴェルデを試してみてください。
きっと、新しい感覚でワインを楽しめるはずです!
おすすめのヴィーニョヴェルデ
ヴィーニョヴェルデは、クセの少ないチーズやアボカドをのせたサラダ、意外なところではポン酢をほんのり効かせたフレッシュな前菜と合わせるのがおすすめ。
もう定番ともいえる天ぷらとのマリアージュや、冬なら水炊きのようなシンプルな鍋ともよく合います。
ワインのフレッシュさを存分に味わうために十分に冷やして楽しむことをおすすめします。
フガス
日本の女性審査員が選ぶアジア最大のコンペティション「第8回サクラアワード 2021」ゴールド受賞!
トロピカルフルーツや柑橘系を思わせるフルーティーな香り。
軽快で爽やかな飲み口で、余韻はエレガントで味わい深い風情が漂います。
8~10℃にキリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデ「フガス」は、
白身魚の料理、鶏肉のような淡白な肉料理と相性が抜群です。
原産地:ポルトガル/ヴィーニョヴェルデ地方
品種:ロウレイロ、トラジャドゥラ
味わい:辛口
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